タミフルによる異常行動について

乳幼児の熱を測っている母親

タミフルは2001年に発売されてから画期的な抗インフルエンザウイルス薬として、世界的に有名になった経緯を持ちます。
それまでは解熱剤の処方など、対処療法しかなかったインフルエンザですが、ウイルスの増殖を阻害して、発症期間を短期に縮める効果によって多くの医師が処方することとなります。
しかし2005年にはタミフルを投与した子どもが異常行動を起こすという問題が起こり、以降も普通では考えられない行動を起こす報告例が後を絶たず、原因は不明ながらも子どもに多く見られる副作用であることから、10代の子どもへの処方は控えるようになっています。
それでもタミフルの有用性は高く、他の抗インフルエンザウイルス薬よりも効果があるとされ、10代であっても重症の患者である場合には、保護者が経過観察することを条件にして、医師の判断によって処方されることもあります。
タミフルは小児にも効果が高いとされ、飲みやすいように甘さを加えたタミフルドライシロップが開発され、現在の小児の治療薬にはこのシロップが処方されています。
タミフルの世界消費量は日本だけで7割以上とされ、使用量が非常に多い反面、耐性菌ができる問題が懸念されています。
錠剤と水が入ったグラス早い頃には2007年にAソ連型タミフル耐性ウイルスが発見され、これを皮切りに耐性を持ったウイルスが幾つか発見されています。
行政はパンデミックの被害予測から備蓄薬としていますが、これから先に耐性菌が増えた場合には使用できるのか問題となります。
現在は異常行動の副作用による問題のため他の治療薬を使うなどして、医師達が制限をかけていますが、今後のパンデミックによってはタミフルが効かないといった問題に陥ることもあるため、さらに制限がかかり下火になっていく可能性があります。